第10回 補講 巽は風であり木でもある
■巽の卦の補足説明
以上 八卦の解説となりましたが
ここで 巽の卦につきまして
補足説明を 行います
この後のレクチャーで
六十四卦の学習に 取り組む際には
六十四卦を 上下
二つの八卦に 分解して
それぞれが 象徴する
自然界の要素を 基にして
六十四卦の意味を 理解していくことが
基本的な学習方法 となります
そこで 六十四卦を構成する
上下の八卦を
自然界の要素に 置き換える際に
八卦の 乾・兌・離・震
巽・坎・艮・坤 を
天・沢・火・雷
風・水・山・地 に
置き換えますが
この時 巽の卦だけは
時に
風の象意 ではなく
樹木 木
自然界の木の象意として 見る場合が
多く 出てきます
この巽の卦が
なぜ 木を象徴するのか?
という理由として
一般的には
巽の卦は 五行説の
五行の木に 配当されるからと
説明されるのですが
玄彗は
長い間 その説明では
イマイチ納得が いきませんでした
なぜ 全く関連性があるように見えない
風と木が 同じ巽の卦に含まれるのか
なぜ 風は木なのか?
なぜ 木は風なのか?
その理由に関しまして
最終的に
玄彗独自の考え方に 至りましたので
ここで共有したい と思います
今後 六十四卦の学習の際に
巽の卦を理解する
有益な発想になる と思います
ぜひ ご参考にしてください
まず最初に 巽の卦の特徴として
その他の八卦の象意と 比べると
内包する象意
この場合 巽の卦は風ですけれども
この風は
具体的に 目で見ることはできません
それ以外の八卦の象意は
目で見ることができます
風の存在は 肌の感覚で
感じるか 音で推測するか
もしくは 周囲の何かが
風に揺られている姿を 見ることで
風の存在を 認識することが出来ます
なぜ 八卦の巽の卦には
風の象の他に 木の象があるのか
この理由に迫るために
易を開発した 古代人になりきってみましょう
風を 感じるのは
まず 第一に
肌感覚 肌に感じる風のゆらぎです
ただ もし屋内にいた場合
外で吹いている風を 感じるのは
何を通じて 風が吹いているのか
吹いていないのか を感じるのか
古代ですよ
現代とは違います
自然の他に
あまり人工物がなかった時代の話です
まず外から聞こえる ゴーゴーという
ヒューヒューでもいいです
音を 聞いて
風が 吹いてることを
推測したかもしれませんが
ただ 音だけを頼りに
風の存在を 判断するのは
いささか 心許ないですね
時に 間違えて
別な音と 勘違いしてしまう
可能性も あります
それよりも
屋内から 外の風景を眺めて
外の樹木が
風に揺られている 姿を見て
風のあるなしに
確信を 持ったのではないか
木を見て
風の存在を 認識したのではないかと
考えたわけです
ここから
風と木 樹木を
一体のものとして見る 考え方
二つの象意の関係性が 生じたと
玄彗は 推測しております
さらに 飛躍して
もしかしたら
風が吹く 原因を
木の働きによるもの と
考えたのではないか
現代人にとっては
樹木が風に揺られることの 原因は
風が吹いているからと 自然に理解し
ここに疑問を挟む余地は ありませんが
もしかしたら
古代人は
風が生じる要因 原因は
反対に
樹木が活動する
樹木が 大きく大きく
揺れることから
風が生じている と
想像した可能性も ありえそうです
広い世界の どこかに
巨大な 意思を持った樹木
神木 があり
それが 大きく揺れることによって
世界に 風を行き渡らせている
そんな想像力が 働いた可能性が
あるかもしれません
なぜなら 古代の世界というのは
まだ神話が 現実として
生きている世界 なんですね
風が原因で
木が揺れている と考えるのではなく
巨大な木が揺れることで 風が生じる
風の 生成元は
樹木である
そう 古代人は考えたのではないか
そう考えることも 出来そうです
ここから 巽の卦
本来は 風の象である巽に
木の象が加えられた理由が あると
玄彗は 推測し
ようやく 巽の卦に
木の象意が含まれる理由 について
納得することが できました
実際 このような学説があるかは
不明 ですが
今後の学習の参考になれば 幸いです
以上 巽の卦の補足説明を
終わります
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