第1回 イントロダクション
■第1巻のおさらい
このセクションでは
三本線の 八卦
八卦について 学びます
八卦には、乾・兌・離
震・巽・坎・艮・坤
の八種類があります
古代の人は 八卦の意味を
より分かりやすく 理解するため
自然界の 基本的要素である
天・沢・火・雷
風・水・山・地
の八要素を
それぞれに 配当しました
このセクションでは
八卦の形と
配当された自然界の要素を
対照しながら
ビジュアル的に
八卦のイメージ を掴むことを
目指します
今後 大成卦を学ぶ際は
そこに含まれる
2つの八卦を
ビジュアル的に
イメージしてみましょう
■八卦の特徴
●易には 少数決の発想 が流れております
易は 少数派の発想 が流れていると
ご理解ください
数が少ない方の 陰陽線が
主体となり 勢力を持ちます
●中国の文字は
一文字で 正反対の二義
二つの意味を含む ものがあります
例えば
離れる『離』の文字は
離る と 連なる
の正反対の 二義を持ちます
『易』の文字も
変わる 変わらない
の二義を 含んでおります
学習のため
このセクションでは
乾・坤・艮・兌・離
坎・震・巽 の順に
解説をさせていただきます
■八卦の解説
八卦は 三本線
直線と破線 の組み合わせで
神羅万象の基礎となる
八つの要素を表現します
全部で 八種類あるところから
総称して
八卦(はっけ) と呼びます
さらに この三本線
八卦を 上下に
二つ重ね 六本線の形としたのが
大成卦の 六十四卦です
八種類 かける 八種類で
六十四種類 となります
時に 三本線の八卦を
六本線の 大成卦
大きな卦 と対比して
小成卦(しょうせいか)
小さな卦 と呼ぶこともあります
この六十四種類の卦で
大宇宙の 森羅万象や
人間界の
様々な事象を 表現するのが
易の世界観 であり
この易を著した 書物が
『易経』 となります
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